渡 仁ブログ モチベーションコントロールの話(酔って候)

昨夜は久々に酔っ払いロクロいたしました。若い頃には(いやまだ若いのですが)酔った勢いで余計なことを考えてたまにやってましてが、ある時期から呑んだらロクロにははいりませんでした。しかし昨日は 昼間に思い立ち計画的な 夜の酔っ払いロクロ やりました。現在の私の仕事は大きく2種類のことをやっていると自身で分析しています。ひとつは形やデザイン、技術重視の仕事。もうひとつは感覚や感性を研ぎ澄ませ勢いでやる仕事。今回は父の個展準備のための登り窯を焚くためにどうしてもある場所を埋めるための作品を作らねばならず、それが後者の仕事にあたるのですが、なかなかモチベーションが上がらず一歩目が踏み出せずにいました。最近夜は涼しくすごしやすくなっていたので駄目もとでお酒をあおり、ロクロに座ってみました。思いのほか気持ちも気分もよくふらふらしながら お茶埦を挽きあげました。昨夜創った作は ものになりそうなのは5分の一程度でしたが、今朝起きてから気持ちよく茶碗作りの作業ができました。ものを作る時 やはり自身が楽しんでやった仕事の方が 出来上がった作品を通して人にもそのことが伝わります。不思議なものですが作者のその制作時の心の状態がものに微妙に映し出される、そんな気がしています。

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2013年09月24日(火)